裁判提出された偽造証拠の発見方法(偽造証拠の発見ノウハウ)

訴訟紛争裁判には偽造証拠が蔓延っており、
偽造証拠を発見すれば逆転裁判を実現することができるが、
偽造証拠を発見できなければそのまま完敗することとなる。
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裁判で偽造証拠が提出されるって本当???

裁判で偽造証拠が提出されるというのは本当ですか??

にわかに信じがたいのですが。

という話をよくします。

しかし、たいていの裁判には偽造証拠が提出されていると思います。

虚偽の証拠であれば偽造証拠、

虚偽の証言であれば偽証証人です。

偽証を行った証人は偽証罪で罰せられます。

しかし、偽造証拠を提出してもそういうものはありません。

だからでしょうか。裁判では偽造証拠によく遭遇します。

私は数多くの偽造証拠に遭遇し、それをどのように看破したかを思い返すうちに、

一定のルールが存在することに気づきました。

男性諸君であればたいてい経験があると思いますが、

女性はたいてい嘘を見破ります。

男性は「何故バレたのかな?」「今回は運が悪かった」くらいに思って同じことを繰り返すのですが、

やはりバレてしまうのです。

要するに、嘘を付き通すことはなかなか難しいのです。

我々は事務所名の通り普段はM&Aを行っています。

M&Aの中では買収対象会社が提出してきた膨大な資料を精査し、

会社の状況を正確に理解し読み取ります。

これをデューデリジェンスと言います。

このようなデューデリジェンスを行い、買収対象会社が出してくる膨大な資料の中から、

その会社が経営悪化しているとか不良債権を保有しているとか、様々なことを看破します。

矛盾や不正確な情報は見逃しません。

このようなデューデリジェンスを何百件もやってきたわけですので、

裁判資料の中に虚偽や矛盾が潜んでいたとしても、

容易に偽造証拠を看破することができるのです。

M&Aのデューデリジェンスで提出される資料の量は、

裁判の資料の量とは比べ物にならないほど膨大です。

では偽造証拠の発見ノウハウというのは「気合と根性」なのか。

違います。

これは我々の重要ノウハウですので、申し上げることはできませんが、

一言で言うと、

「ストーリーに合わない証拠を徹底マークし、尻尾を掴む」

というのが重要だと思っています。

これに気づいてから、私はつぎつぎと偽造証拠を発見することとなるのですが、

すでに今年も何件か偽造証拠を発見しています。

完全に時効になったと思われるものから、

おもしろいネタとして随時デフォルメしつつ紹介することとします。

 

 

 

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    弁護士土屋勝裕
    弁護士法人M&A総合法律事務所の代表弁護士。長島・大野・常松法律事務所、ペンシルバニア大学ウォートン校留学、上海市大成律師事務所執務などを経て事務所設立。400件程度のM&Aに関与。米国トランプ大統領の娘イヴァンカさんと同級生。現在、M&A業務・M&A法務・M&A裁判・事業承継トラブル・少数株主トラブル・株主間会社紛争・取締役強制退任・役員退職慰労金トラブル・事業再生・企業再建に主として対応
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